歯科恐怖症は伝え方で解決できる

ICECの藤江です。
先日、数年ぶりに家族でディズニー・シーに行ってきました。

私は絶叫マシーンや恐怖心を煽るようなアトラクションが苦手なので、もっぱら船のクルーズやミュージカル・ショーのような落ち着いたものが中心になります。

今回は、家族の希望で潜水艇に乗って海底を探索する「海底2万マイル」というアトラクションを体験しました。途中で潜水艇に異常が発生して、なかなか浮上できなくなるというストーリー仕立てですが、狭くて暗い空間に閉じ込められるのが精神的にとても辛く、自分が閉所恐怖症だと改めて認識しました。

これは歯科治療が苦手な患者さんも同じ心理状態なのではと、ハッとしました。

 

逃げ道があることを伝えておこう

あなたは歯科治療が苦手な患者さんが来院した時、どのような対応をしていますか?

何をされるのか分からないのが精神的に一番辛いと思うので、とにかくマメに声をかけるようにしています。また、長時間の治療が苦手な患者さんには治療時間を短くして通院回数を増やしたり、痛みに弱い患者さんには通常よりも痛みを与えない方法で治療をしています。

それでも痛みが予想される場合は、痛みの程度や治療にかかる時間を事前にお伝えします。どうなるかが分かっていれば、何とか我慢できるからです。一旦治療が始まれば、患者さんは歯科医師にすべてを任せざるを得ない弱い立場に置かれ、それが恐怖心を増幅させます。

歯科治療恐怖症の患者にもっとも安心感を与えるのは、「手をあげてもらえば、いつでも治療を中断できます」という声掛けでしょう。何かあっても、逃げ道があることを伝えておくのです。

 

モニター診療で自然な口コミが生まれる

日常的な治療を行う場合、通り一遍の説明で治療を進める歯科医師が多いのですが、それだと患者さんには治療内容がなかなか理解できません。モニター診療なら治療内容を拡大映像で見られるため、どんな治療なのかをいちいち説明しなくても患者さんにちゃんと伝わり恐怖感も軽減します。

もちろん、見ない方が安心できるという患者さんもいますが、歯石取りやクリーニングのような治療ならば、見ることで患者さんは安心できます。また、いかに丁寧に治療を進めているのかを理解してもらえます。

モニター診療を通じて、患者さんに治療内容だけではなく治療の質の高さまで理解してもらえると、自然に口コミに繋がっていきます。ぜひ、あなたもモニター診療に挑戦してみてください。

患者さんの反応が目に見えて変わっていくはずです。

 

著者プロフィール

口腔内カメラ教育センター
代表 藤江英宏(ふじえひでひろ)

口腔内カメラを使った「モニター診療」は、口の中を撮影し、その数倍~20倍の映像を見ながら治療をする方法で、2002年に私自身が考案した新しい治療方法です。