モニター診療を日常診療に取り入れるための課題とは?

ICEC(アイセック)の藤江です。

4月27日、横浜の藤江デンタルクリニックで「モニター診療見学会」を開催しました。モニター診療への関心は大変高く、参加者された6名の中には、わざわざ沖縄や奈良から参加してくれた方もいました。

見学会では、口腔内カメラの基本的な撮影方法をデモで示した後、口腔内診査・スケーリング・カリエス処置・根管治療・窩洞形成・支台歯形成などのデモやビデオを、新たに導入した50インチの4Kテレビ(829万画素)で見てもらいました。さすがに50インチもあると細部まで鮮明に見えるので、なかなかの迫力だったと思います。

元々、参加者の反応を見て話やデモの内容を決めようと思っていたのですが、今回はマイクロスコープを日常的に活用している参加者が多かったこともあり、デモ中も臨床的で的を射た質問が次から次へと飛び出し、大いに盛り上がりました。

見学会終了後には、実際に口腔内カメラを手に取りモニターを見ながらマネキンの歯を削ってみる方もいたほど。モニター診療に興味を持ってもらえた証拠ですね。おかげさまで充実した見学会となりましたこと、参加者の皆様には、この場を借りて感謝申し上げます。

当日出された数々の質問については、改めてQ&A形式で回答集を作成して読者の皆様にもシェアしますので、少々お待ちくださいね。

 

モニター診療を日常診療に取り入れるための課題とは?

ところで、後日マイクロスコープを使っている先生から、
「水平位診療をしていないので、モニター診療の利点は十分に理解できたが、どのように自分の診療に取り入れるかについて思案しているところだ」
という内容のメールをいただきました。

実際、モニター診療をすぐに日常診療に取り入れるには、いくつかの課題があるのも事実です。

特に問題になるのは、通常8~9時の位置(患者の右側)に座って術野を直視して診療するスタイルの歯科医師がモニター診療に取り組む場合、診療する位置を11時~12時の位置(患者の真後ろ)に変えなくならないこと。

この変更には大きな決断が必要です。なぜなら、口腔内の見え方や診療器具の持ち方も違い、アシスタントの位置やその仕事内容も変わってくるから。この壁を乗り越えるには、慣れるまでマネキンでトレーニングするしかないのです。

 

モニター診療トレーニング1日コースのご案内

モニター診療を日常診療に取り入れたい方には、まずはICECで開催している「モニター診療トレーニング1日コース」への参加をお勧めします。このコースは基本技術を習得してもらうだけでなく、「今後、どのようなトレーニングをすればモニター診療を日常診療に取り入れられるか」ということにも焦点を当てた実践的なプログラムとなっています。

とはいえ、1日ではモニター診療の基本技術を身につけるのがやっと。コース終了後のトレーニングを自分自身で行う必要があります。もちろん、そのための「自主トレーニング」の資料もご用意していますのでご安心を。また今後はフォローアップトレーニング等も開催していく予定です。

 

著者プロフィール

口腔内カメラ教育センター
代表 藤江英宏(ふじえひでひろ)

口腔内カメラを使った「モニター診療」は、口の中を撮影し、その数倍~20倍の映像を見ながら治療をする方法で、2002年に私自身が考案した新しい治療方法です。