モニター診療に最適な口腔内カメラは?

ICEC(アイセック)の藤江です。
今回は、私が愛用している口腔内カメラ 「アインシュタイン・ルミカ(株式会社アールエフ)」をご紹介します。

口腔内カメラに求められる機能は?

アインシュタイン・ルミカの一番の特徴は、ワイヤーレスで撮影できる点。ワイヤーレスのため、受信機とカメラの位置関係によって映像が乱れる(さほど気にはならないレベル)場合があるものの、マイクロ波で映像をテレビやパソコンに送信してくれるので大変便利です(それぞれテレビ用、パソコン用の受信機が必要)。

私がこのカメラを愛用している理由は、モニター診療に欠かせない機能を備えているからです。それは動画撮影の時に、映像を上下・左右に反転できる点。

口腔内を撮影する場合、部位によって映像を上下・左右に反転することで、撮影する実際の歯とモニター上に映った歯の上下・左右の位置関係を一致させることができます。この機能を上手く使うことで初めて、モニターの映像を見ながらスムーズに撮影できるようになるわけです。

それ以外の特徴としては、

  • 静止画を64枚まで口腔内カメラに保存できる。
  • フル充電で連続40分間、動画撮影できる。
  • 一般的な口腔内カメラは100g以上あるが、この機種は軽量(64.5g)なので長時間持っていても手が疲れない。

といった点が挙げられます。

映像を長期に保存する場合は、専用の画像管理ソフトを使用してパソコンなどに保存した映像を、患者さんの名前やカルテ番号で検索できます。

ちなみに、私はタブレット端末に静止画を保存しています。それを患者さんとお話をするテーブルに置いておき、治療の前後などに撮影した静止画を見せながら説明できるので、患者さんに理解してもらいやすくなります。

ただし、課題もあります。それは静止画の映像が荒いこと。パンフレットには136万画素とありますが、少なくとも静止画には当てはまらないですね。

 

口腔内カメラと相性の良いテレビモニターは?

さらに注意点としては、モニター診療をする場合にはパソコンのモニターで見ると映像に大きな時差が生じ、見ながらの治療は大変困難になるため、パソコンではなくテレビに映して見る必要があること。また、同じ画素数でもメーカーによって映像の鮮明度に違いがあるため、テレビの機種にも注意が必要です。

たとえばカリエス(虫歯)の診断をする場合、色で判断することになりますが、テレビによっては微妙な色合いを再現できないのです。理由はよく分かりませんが、口腔内カメラとの相性の問題なのかもしれません。

私も当初はパナソニックのテレビ(TH-19C305)を使用していましたが、自然な歯や歯肉の色合いに見えず、2~3週間辛抱して使ってみたものの我慢できずに使用を断念。同じ画素数のシャープの19インチ液晶テレビ(アクオスLC-19K30)に買い替え、現在はこちらを見ながら治療しています。

 

今後も、モニター診療にチャレンジしてみたいという歯科医師、歯科衛生士の皆さまのために、どんどん情報発信していきますので、どうぞご期待ください。

 

著者プロフィール

口腔内カメラ教育センター
代表 藤江英宏(ふじえひでひろ)

口腔内カメラを使った「モニター診療」は、口の中を撮影し、その数倍~20倍の映像を見ながら治療をする方法で、2002年に私自身が考案した新しい治療方法です。